家が寒い!古い家が寒い原因と、寒さ対策。寒い家に住み続ける健康リスク!
10月に入り、朝晩の気温が低くなって秋の気配が感じるようになりましたね。昼間は半袖でもまだ過ごせますが、そろそろ冬に向けて寒さ対策をしなければならない時期になってきました!
寒い時期になると床や窓・屋根裏など、ありとあらゆる場所から冷たい空気が入ってきます。最近の家では遮断・断熱性に優れたものが多く、寒さがそんなに気にならない人も多いでしょう。
しかし古い家になるとそういった対策を取られていない家が多いため、毎年冬を迎えるたびに寒い思いをしなければいけません。脱衣所で服を脱ぐのが嫌になるほど寒い、夜トイレに起きるのが辛いなど、冬場の各部屋の温度差はとても辛いものですよね。
また、寒い家に住み続けることによって健康被害が危ぶまれます。寒さ対策の前に、まずは健康に関するさまざまなリスクについて見ていきましょう。
寒い家に住み続けるリスク
9割以上の古い家が、低断熱・無断熱であったり、古い断熱基準で建てられています。
これらの住宅は現在の断熱性の基準を満たしておらず、多くの住まいで以下のような健康に関するさまざまなリスクが潜んでいることが危ぶまれています。
1.高血圧になりやすい
2.認知症のリスクが高まる
3.高齢時に要介護度が上がりやすくなる
4.熱いお風呂に入り、浴室で熱中症を起こす
5.過活動膀胱による夜間頻尿になりやすい
驚いたことに、一般的に言われている高血圧の原因として挙げられる塩分の摂りすぎやタバコの吸いすぎよりも、「家が寒い」ほうが高血圧のリスクが高いのです!
睡眠を取るなどの長い時間を過ごす家では、快適な温度を保つことが、病気のリスクを回避する有効な手段だと言えますね。
高齢になるほど健康への関心が高まっていますが、外で運動をしたり食事の栄養を考えたりと健康への関心は高いものの、住まいへの関心・優先度は低いようです。住まいの健康リスクはあまり知られていない可能性があり、この機に知識として知っておきましょう。
古い家は寒い!その原因は…
近年建てられる家では夏場は熱を、冬は冷気を通さない断熱・遮熱性に優れた家が建てられています。しかしその一方で古い家ではこういった断熱・遮熱性がなく、無防備なままありとあらゆる場所から冷気が家の中に入ってきます。このようにして寒い思いをしている人がたくさんいるのです。
・すき間風
古い家でよくありがちな寒さの原因は、すき間風といわれています。すき間風とは家の中のあらゆる小さな隙間から冷気などが室内に入ってくることです。
すき間風は築年数が古い家だと、ひび割れ、歪みなどで隙間ができ、風が吹き込んでくるケースです。
よくすき間が確認されるのは、
・ドア、窓のサッシ
・押入れの壁や天井の継ぎ目
・コンセントの穴
コンセントの穴!「そんなところから風?」と思われるかもしれません。
電気設備は壁の隙間を縫って通されているので、壁に空いたコンセントから壁と壁の間の冷たい風が出てくることも珍しくはないのです。コンセントの穴は、コンセントキャップをすれば解決です♪
・コールドドラフト現象
そもそも冷たい空気は下へ、暖かい空気は上へと流れる空気の動きが、コールドドラフト現象です。人間の行動を考えると床の上を歩いたり、座ったりする部屋の下部での活動が多くなります。
床という下部が冷たい空気で満たされると部屋が寒くなるのは無理もないですね。
・建物自体の冷気
部屋だけではなく、建物自体が冷気によって冷えてしまっていることがあります。たとえばコンクリートでできている建物は、コンクリート自体が一度冷えてしまうと温まりにくくなる性質を持っています。そのためいくら部屋を暖めても、建物にたまった冷気のせいで部屋が一向に暖かくならなかったりするでしょう。
・うまく断熱できていない
窓はもちろん、床や屋根裏にも外の冷気はたまり、やがて室内に寒さとして侵入してきます。断熱対策をしていれば幾分かは和らぎますが、古い家だと、そもそも寒さ対策をおこなっていない建物が多いです。
また自分で断熱材を取り入れられた人は、うまく断熱材の効果が出せていない場合もあります。
これらが寒さの原因として挙げられます。自分の家は古い、新しい関係なく、住んでいればそこが安らげる場所です。冬場も安らげる場所にするためには、何と言っても今からできる寒さ対策が必要ですね。
今すぐできる古い家の、『窓』の寒さ対策
9割以上の古い家が、低断熱・無断熱であったり、古い断熱基準で建てられています。
部屋が寒い原因のひとつは、窓から冷気が伝わり室内を冷やしてしまうことです。
対策はどの家でも応用できるものですので、断熱性が優れた家での寒さ対策としても参考にしてみてください。
・カーテンを取り付ける
ほとんどの家に取り付けられるカーテン。実はカーテンは窓から侵入する冷気を防ぐことができます。また、室内の暖気が外に逃げるのを防ぐこともできるのです。
真冬でも夏のカーテンのままという人はいませんか?カーテンを外の冷気を遮断できるような分厚いものに換えましょう!
薄いカーテンや窓の大きさが合わないカーテンは、寒さ対策の効果は薄いので、寒さ対策に活用するのであれば、冷気を通さない布地の厚いカーテン、そして窓の大きさに合わせたカーテンを選びましょう。
・プチプチ
プチプチとはビニールシートに空気を閉じ込めた梱包材(エアパッキン)です。このプチプチを窓に貼ることでガラスの面との間に空気の層が生まれ、室内の暖気が外に逃げるのを防いでくれます。
プチプチの凸面を向かい合わせにして2 枚貼れば、さらに断熱効果が高まります。
・断熱シート
プチプチと同じで、シートとガラスの間に空気の層をつくり、家に入る冷気を防いでくれる役割を持ちます。また冷気によってできる結露対策もできますので、両方対策したいという人はぜひ。
ホームセンターで購入できます。
・テープ
窓、床、壁などの対策を万全にしても、隙間から冷気が入って来るようでは意味がありません。
引き違いサッシの隙間などはテープですき間を塞ぐことで、外からの冷気の侵入を抑えます。
・雨戸やシャッターを閉める
夜はとくに外が冷え込みます。寒さ対策をしていても窓から寒い空気が入って来ることもあるでしょう。こういった場合は雨戸やシャッターを閉めて、外から侵入する冷気をシャットダウンしましょう。
今すぐできる古い家の、『壁・床、屋根裏』の寒さ対策
窓は冷気がダイレクトに室内に入ってきますが、壁や床下、屋根裏からも冷気が入ってきます。これらの場所に断熱材などが入っていれば、幾分かは冷気が侵入してきにくくなりますが、断熱材がない古い家はそうもいきません。
もし、壁や床下、屋根裏から冷気が入ってくる場合はどうやって阻止すればいいのでしょうか。
・壁にも断熱シートなどを貼る
建物全体が冷たくなることによって、壁も冷たくなり、部屋の寒さの原因につながります。壁用の断熱シートなどを貼ることで、暖かい空気が壁から抜けないようにするといいでしょう。
また、壁と家具の間にダンボールを挟むことによって、より暖かい空気が部屋のなかにこもりやすくなります。
・床はカーペットやマットを敷く
床にカーペットやマットを敷いておくだけでも部屋の体感温度にも違いがでてくるでしょう。マットなどは床下から侵入する冷気を阻止する役割があるためです。より、部屋を暖かくしたい人は床の断熱にも気を配ってみてください。
・屋根裏にも断熱材を敷いておく
屋根裏にも断熱材を敷いておくことで、より冬場は暖かくなりやすい家づくりができます。
断熱材はホームセンターなどで購入することができますが、作業する場合は高所になりますので、業者におこなってもらいましょう。
非常に危険なので、自分でやるときは自己責任の元でおこなってくださいね。
部屋が暖まらない!効率的に暖める方法とは
古い家での寒さ対策は窓などのできる場所からおこなうといいでしょう。壁や屋根裏、床下も合わせておこなえば、より暖まりやすい部屋になります。
そして、より暖かい部屋で寒い冬を乗り切るためには、家の断熱性を高めるだけでなく、効率的に暖めることも大切です。
効率的に暖めるためにはサーキュレーターを使おう
サーキュレーターとは扇風機と似ていますが目的や構造は少し違います。ひとことでいうと、部屋の空気を循環させるためのものです。
特徴としては、
・直線的に遠くまで届く風を出す
・冷房や暖房の効果を高める
・洗濯物を早く乾かす
扇風機と違う所は、サーキュレーターは人に向けて風を送るものではなく、部屋全体の温度を均一に保つものです。上にたまる暖かい空気と、下にいく冷たい空気を循環させる役割を持ちます。これを使うことで冬場は暖かい部屋作りを効率的におこなうことができます。
まとめ
近年では断熱、遮熱性を持った家が多い反面、古い家では寒さ対策をおこなわれていないものも多いです。とくに、寒い時期は、家のありとあらゆる出入口を塞いでも、わずかなすき間や、ガラスなどから冷気が通り抜けるため、余計家の中が寒くなるのです。
もし、寒さが気になる場合は今回述べた古い家の寒さ対策を実践しましょう。
寒さの原因とそこに潜む危険、対策方法をご紹介しました。特に築年数が古い住宅に住まわれている高齢者にとって、寒さはとても身近な健康被害の原因になります。冬を安心・安全に乗り切るために、ぜひ今回紹介したポイントを参考に寒さ対策を実践してみてください!
それでも寒い場合は住まいを変えてみるのもあり!
自分でできる古い家の寒さ対策は今あげてきた通りです。これらのことはやろうと思えば実践できることなので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
しかし、これらの対策をしても、9割以上の古い家が、低断熱・無断熱であったり、古い断熱基準で建てられており、経年劣化のせいで建物の至るところに歪み、すき間があれば寒さ対策をしてもあまり効果を発揮できません。
とくに、窓のサッシなどの歪みやすき間がある場合、室内にダイレクトに冷気が侵入してきます。
寒さがつらい冬も、部屋の中では暖かく快適に過ごしたいですよね。部屋自体の保温性能が上がれば、寒さが緩和するだけでなく暖房費の節約にもなり、省エネにもつながります。
ライフスタイルの変化や、医療の発達もあり平均寿命は更新をし続け、今後も伸びると見込まれています。それによって住まいの役割も変化していき、住み替える人が近年急増しています。
まだまだ長い人生、健康で一年中快適に暮らせる住まい選びをしてみませんか?
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