テレワーク時のワークスペースの確保
テレワークをきっかけに、多くの方は自宅を仕事に適した環境へ整えていました。
自宅内で工夫したことで一番多かったのは、
〇「仕事の資料、パソコン等の置き場、収納スペースを作った」
〇「部屋の一角に仕事用のスペースを作った」 です。
しかし、多くの人がテレワークをすることになった時に、一番悩みの種となるのが仕事部屋の確保です。
これまで仕事をする場所ではなかった家に対して、たくさんの課題が出てきました。最も多いのが「スペース」に対する不満です。
3人家族。どれぐらいの広さの家が望ましいのか?
総務省の調査によれば、2020年度の日本の平均世帯人数は2.49人です。
国が望ましいと考える広さは、3人家族なら100㎡となっています。
(参考:国土交通省 【住生活基本計画】)
床面積が100㎡だけでは、どれぐらいの広さなのかイメージしづらいので細かく見てみます。
100㎡のうち、約20㎡は水回り(キッチン・トイレ・お風呂・洗面所)や玄関、廊下などになります。
実際の居住スペースは約80㎡。ここには押入れなどの収納スペースも含まれます。
一番多い間取りで3LDK
3LDKというのは、
L:リビング
D:ダイニング
K:キッチン
プラス、部屋が3部屋あるということです。
そして、3人家族の平均的な100㎡の家となると…
LDKが約20畳、6畳の部屋が2部屋と8畳の部屋が1部屋!
しかしながら、西宮では、なかなか100㎡の家は難しいですね…
これでは、テレワークを勧められても、自宅に仕事部屋の確保も難しく、仕事のできる環境とは言えません。
それなら、郊外に引っ越しをして、仕事部屋を確保できるような広い家に住みたいと感じるのではないでしょうか?
テレワークで郊外に住み替える人が増える理由
以前は、多くの人の住宅選びの基準は「都心・駅近」でした。もちろん今もこの基準は健在ですが、「毎日出社する必要がない」という生活によって、従来とは異なる動きも見え始めてきました。
会社にとっては、手探りな状態でテレワークを始めてみたけれど、仕事に支障がでていない。もしくは、テレワークの方が経費を抑えれて良かったと感じている会社も多いようです。
リクルート住まいカンパニーが緊急事態宣言下行った調査によると、とくに職場に行かなくても成立する業務については極めて高い実施率であることがわかりました。加えて実施時間も大幅に増加。「働き方改革」もあり、この流れはさらなる加速化が予想されます。
したがって、今後の住宅選びのひとつの基準になりそうなのが「安い価格で、職場から遠い場所でもOK、そして広いスペースを」です。
テレワーク普及で郊外の住宅の需要が変化?!
広い家で価格も安いならと、物件情報だけでも知っておきたいという人も増えてきています。
また、自宅をDIYでプチリフォームする人や、庭でバーベキューをする人も増えているようです。
今までは、なかなか買い手がつかなかった空き家・中古戸建も、少しずつ 需要が増えていくと思われます。
現場を離れれない業種や、テレワークを行っていない企業も、もちろんありますが、これからどんどん進んていくであろうオンラインを使った職業の人たちは、郊外へと流れて行く可能性が高いです。
郊外の住人が増えると、地域活性化となり、地場産業も活発化していきます。
まだまだ、都心・駅近は人気ですが、郊外・地方の不動産も少しずつ動き出しそうな気配です。
お持ちの家をどうしたら良いのか?お悩みの方は、ぜひご相談下さい!