不動産売却コラムCOLUMN

「駅近物件」とは徒歩何分まで?駅からの距離と価格の関係性

自宅を売却しようとしたとき、価格設定はどれ位にすればよいのか、判断に迷うところです。
部屋の広さ、建物の築年数など、価格を決めるポイントは様々ですが、そのなかでも大きなポイントとなるのが、立地条件です。

「駅近物件」駅からの距離と価格の関係

駅から距離が近いこと、いわゆる「駅近」は最重要のポイントとなります。「駅近」の物件は、他が同じ条件であるなら、価格は高くなります。
その他、広さや築年数なども価格を決めるうえで評価されるポイントになりますが、それ以上に駅からの距離が優先されて考慮されます。

それでは、駅からの距離と価格の関係はどのようになっているでしょうか?
「駅近」と称されるには、最寄駅から徒歩5分以内であることが条件といっていいでしょう。徒歩5分を超えても10分以内であれば、「徒歩圏」と称されます。徒歩15分を超えると「徒歩圏」とは言いづらくなり、それだけ資産価値が下がることになります。

駅までの距離が6分となっているマンションの価格を基準として考えた場合、徒歩3分以内であれば価格が5%アップ、6分を超えて10分以内であれば5%ダウン、さらに15分以内となると13%のダウンになるという調査データがあります。

仮に徒歩6分のマンションの価格を3,000万円とした場合、広さや築年数が同じ条件であるなら、徒歩3分以内のマンションは3,150万円、10分以内のマンションは2,850万円、15分以内となると2,610万円になるわけです。
徒歩数分の距離の差が、数百万円の差になるということです。

「駅近物件」以外は安値になるの?

では、駅近でない家は安くなってしまうのでしょうか。
駅近は最優先されることが多い条件ですが、それ以外の部分で強いアピールポイントがあれば、売却価格はさほど大きく下げられることはありません。
一般的には駅から近い物件の方が有利ですが、その地域によって駅から遠くても人気のある地区、マンションというものがあります。
例えば
「環境がよい」
「人気の学区である」
「マンションの管理組合がしっかりしている」

といった条件があれば、これは大きなセールスポイントとなります。
また、
「今後、新線や新駅ができる」
「相互乗り入れや延伸が予定されている」
「周辺が都市開発される計画がある」
など、将来に明るい材料があれば、それも大きなアピールポイントになります。
そのようなポイントがあれば、駅近の家よりも多少は安い売却価格になる可能性はありますが、大きな価格ダウンはないでしょう。

こういった情報には、大手不動産業者よりも、地元に詳しい地元の不動産業者の方がおススメです。

まとめ

自宅を売ると決めたら、まずは不動産仲介会社と十分に相談し、自宅のアピールポイントをできるだけ多く探してもらいましょう。
駅からの距離は、マンション、一戸建てともに、駅近であるほど魅力的だとも考えられます。

今後も駅近でなくとも、騒音が少なく、閑静で住みやすいといった住環境があればそれは大きな魅力といえますが、駅から離れた利便性の悪い立地の物件はきびしい査定となっていく傾向が続くと考えられます。

駅から離れている家の売却を考えている場合は、早期の売却を計画するか、リフォームやリノベーションなどの付加価値をつけることを検討してみてはいかがでしょうか。

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